私ではなく知り合いの話ですが、こういった話は今まで何回か聞いたことがあります。
「指が痛いくて施術できない(泣)」
もみほぐしが上手くなりたい!指名を増やしたい!と思っていても指が痛くなっては当然思うような施術なんてできないですよね。もちろん痛い指を酷使した施術では上手くできるわけがありませんし、指名を増やすことも困難でしょう。痛くなったものを簡単に治すことはできないので、できる限り予防したいものです。
簡単に「原因・対策」(書籍ほぐし問答より)を挙げてみますので、今は大丈夫。と言う方も再確認しておくのはいかがでしょう。
指が痛い状態では思うような施術はできず、術者(セラピスト)とお客様共にモヤモヤします。できれば早急に改善し、あなたの持ち得る最高のパフォーマンスを発揮し、どんどん指名を増やしましょう!☆指名が増えてきたら技術、接客ともに上手くなってきている証拠です!
[原因]
無駄な力が入っている
[対策]
①理想的な押圧のやり方は指・手首・肘・肩までが一直線で、施術の面に対して垂直に圧を加えることです。それが乱れれば乱れるほどにバランスをとるために必要な筋肉に余計な負担がかかります。それが結果的に指痛に繋がります。
②それを実現するためには細かな体勢調整が必須です。例えば、施術の手指等が施術部分の面に対して垂直でなければ、効率の良い直圧をかけることは不可能になり、結果的に手指等で揉んでみたりということになります。すると、手指等を傷める原因になり、痛みが現れます。
③揉捏をする際ですが、重要なことが押圧と同じく手指等の力だけで調整しようとしないことです。指で施術する場合、最初に指の形を決めたら原則として指は固定するだけの力にとどめて手首の返しで行います。
ラインが乱れると、それをカバーすべく手指等に意識的な力が入ることはイメージできますでしょうか。その力は余分なものであり、術者の体にとって大きな負担となります。その状態で施術を続ければ続けるほど術者の筋肉や関節等に障害が現れ、指の痛みに繋がります。
単に施術ができなくなるだけならまだしも、それは日常生活にも影響します。
特に、施術業をはじめて間もない方は「最初だから指が痛くても仕方がない」なんて軽く考えないで下さい。「上手くなって指名を増やすためには指が痛いのも我慢‥」なんて考えは今すぐ捨てましょう。
「最初だから指が痛い」←間違ってますよ!指が痛くなるのは、単にやり方が悪いから!
もちろん最初だから必要な筋肉が発達していないということもあり、少なからずダルくなったりはします。しかし、それだけで片付けてしまわないで、施術の面の把握、指・手首・肘・肩の一直線の意識、面に対して垂直になるよう体勢の細かな調整、揉捏の際の手の状態を再度見直して下さい。
すでに痛みが強まっている場合は、治まってから見直しをかけて練習する方が良いです。
もし、安静にしていても痛みが一向に治まる気配がないときは迷わずに整形外科等、医師の診察を受けることをおススメします。
その他、指の痛みをサポートしてくれる便利グッズもあるので紹介しておきます。
実際、サポーターに頼りすぎると自身の力が付かないのであまりおススメはしませんが、やむを得ず使用することは仕方がないと思います。
(イメージ画像)
さあ、正しい知識と技術をもって、さらに上達して指名客・顧客を増やしましょう!
お客様もセラピスト自身も安全・安心・リラックスできる雰囲気作りを目指しましょう!
<引用文献>
☆疑問解決の問答形式にまとめた実用書